桶屋が儲かる

この日記を見て気分を害する方がいましたら申し訳ございません。
特に、優柔不断なA型な人、わがままなB型の人、明るいO型の人、繊細なAB型の人は読まない方がいいかと思います。




今流行りの、所謂ニセ科学に関する番組。
http://www.youtube.com/watch?v=9LNRYsyWgEY



こんな番組を取り上げるということは、当然僕は血液型性格診断を信じていません。
今まで飲み会とかで、そういう話が出てるときは信じてるフリしてました。すみません。


別に占いレベルで信じる信じないってのは個人の自由だと思います。
ただ、教授も言ってますが、危惧しなければいけないと思ったのは、
本来科学的な根拠のないものが、あたかも科学的に証明されたもの(「科学のお墨付き」を貰ったもの)として取り扱われ、
そしてそれが世の中全体に罷り通ってしまうという部分です。


例えば、誰かが「科学的な」分類法に基づく新しい血液型性格診断理論を「証明」し、その「理論」が世の中に浸透したとします。
その分類された性格は、人間の優劣に直結するもの(例えばA型は仕事ができる、B型は仕事ができないとか)です。
その理論により、就職で血液型フィルタがかけられるかもしれません。結婚を断られるかもしれません。
もしかしたら魔女狩りのようなことが行われるかもしれません。ホロコーストのようなことが行われるかもしれません。


その「理論」が実は捏造だった場合、それは優生学(遺伝子的に優秀な人間を研究する学問)を捏造していることと等価です。
(というかホロコースト自体がはニセ科学を政治的に利用した差別政策だと思います。)



上で「捏造」と書きましたが、
今問題として取り上げているニセ科学というのは、
科学者が捏造せずとも、マスコミなどが根拠なしにその理論を流しているだけで、捏造の段階にすら達してない状態です。


というわけで、科学の信仰は程々に・・・






ちなみに血液型の違いで性格にも違いが現れる可能性としては

・血液型に依存する病気などの影響で、後天的に性格に影響が出るケース
 (例:○○病にかかると外出できなくなる+あまり外出しない人は内気な性格が多い→○○病にかかる人は内気な性格が多い
  +A型は○○病にかかりやすい→A型は内気な性格が多い)
・上記の病気が寿命に直接影響を及ぼす場合、自然淘汰的に
・周りから言われることによる暗示効果

とかが考えられるかと思うのですが、科学的・統計的に有効な結果は得られてないです。たぶん。




なんで血液型診断を信じてしまうのかってことを考えてみると、

・誰にでも当てはまる性格が多いこと
 (誰でも多かれ少なかれ優柔不断な部分はあるし、頑固な部分もある)
・タイプが4種類しかないこと
 (種類が多すぎると、性格を細かく設定しなければならないので、当てはまらないと思う部分も出てきそう)

などが考えられるのかなと思います。


ちゃんとサーベイとかはしないで推測だけで書いてるだけの部分が多々あるので、間違ってる部分はご了承下さい。




参考文献:狂四郎2030